2021年を振り返る
21/12/21
2021年も終わりに近づいているので、ここらでひとつ一年を振り返る総括的な記事を書いてみようと思う。
(それにしても前回更新からHPを7カ月近く放置してきたとは…)。
【1月~4月】『八人のアダム外伝』の制作と公開
2021年、自分にとって一番大きな出来事といえば、これは間違いなく、『八人のアダム外伝』を公開できたことだった。
公開したのは4月末。同じようなことは何度も書いていると思うが、公開できたことによって
「やっと次へ進めるぞ!」
と強く感じた。
そして、やはり自作を人に遊んでもらえることは本当に嬉しい。
心から嬉しかった。
楽しかったと言ってもらえると報われた気持ちになる。
ポツポツDLされていくのを日々見ると、ちょっとだけ自己肯定感が得られたものだ。
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(過去記事その他と重複しますが、お礼をここにも記載させていただきます。)
プレイしてくれた方々、本当にありがとうございます。
作品の感想をくれた方には、特に強くお礼を申し上げます。私が今も創作を続けようと思えているのは、多分あなたたちのおかげです。
記事を書いてくれた方。本当にありがとうございました。今でも時々読み返してニコニコしています。多分、本作プレイヤーの4割ぐらいは、書いていただいた記事を見ているのじゃないかと思います。
そして投げ銭をしてくれた方。投げ銭をいただけたのは初めてでした。2021年12月20日現在で、投げ銭をしてくれたのはただ一人だけです(夢現にそういう機能があるのです)。お金が全てではないのはわかっていますが、それでもお金はとても大事なものです。このことは絶対に忘れません。それが私をどれだけ力づけてくれたことか。そのお気持ちに応える方法は『八人のアダム』を完成させることだけだと思いますが、それにはまだかなりの時間がかかりそうなので、今は言葉だけを伝えさせてください。
最後に、手伝ってくれた方、サポートしてくれた方。本当にありがとうございます。
あなた方の助力がなければどうなっていたか…。
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さて。
そのように私個人にとっては大きな意味を持った『八人のアダム外伝』を公開したのが4月末である。
となると、後の8ヶ月間、私は何をしていたのだろう。
振り返りつつ書いていきたい。
【5月以降】八人のアダム外伝の公開後の8か月間、なにをしていたのか?
公開後しばらくは制作をする気にならず、主にぼーっとしながら、ゲームのDL推移と、コメントやネット上の反応を見ていた(そして時々バグを直していた。バグはけっこうテストプレイもしたつもりだが、それでもなかなか多かった)。
私は、完成直後は、自分ではまあまあの作品ができたと思っていた。
大傑作ではないかもしれないが、そこそこのものはできたのではないかと思った。
(そして自分の作品という意味ではこの世に一つの宝物だ。)
では、プレイした人の反応はどうだろう、と本当にドキドキしながら推移を見守っていた。
2021年12月20日時点でもらえた反応を数字にすると、以下のような感じである。
(具体的なものは夢現のページをみてください)
・夢現 DL数 870
・夢現 コメント数(点数付き) 9件
・その他コメント数(TwitterへのDM等)10件ほど
・投げ銭数 1件
おそらく、中編以上のフリーゲームRPGへの評価・反応という点で見るなら、これは平均よりはちょっと良いくらいだと思う。
まあまあだが、フリーゲームとして上位ではない。
そして、この結果は、自分自身の本作品への評価と一致していた。
つまり、自分でまあまあだと思っていた作品が、他者からまあまあの評価をされた、ということだ。
これにはホッとすると同時に、
「もしかしたらもっと褒めてもらえるのではないか?」とほのかに期待していた自分に突きつけられた、厳しくも当たり前の現実でもあった(でもみんな期待するものでしょう? うう)。
他者からの反応を得て、自分自身の自作の評価は以下のようになった(たぶん甘々の評価だが許してほしい)。
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ビジュアルは、ある程度は個性的であると思うが、作品の世界を伝えるのに十分なクオリティと量には達していない。
ストーリーは、悪くはない。だが未説明・明瞭でない部分が多い。そしてビジュアル的要素が少ないため、プレイヤーの想像力におんぶしすぎでもある。
サウンドは、世界観にはそれなりにあっているが、よく聞くフリー音源も多く使用している。
システムとゲームバランスは、そんなに悪くはないが、他作品の借り物が多いし、また、面白みを生むまでにはもういくつか工夫があってもよかったように思われる。
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つまり、好意的かつ総合的に見て、やっぱり「まあまあ」止まりである。
私の中で、70点を超える作品は人が金を出すレベル、という境界線があるのだが、私が客であるなら好意的にとっても本作は60点前後という評価かもしれない。
これが今の自分の力量なのだ。
そのことをはっきり自覚したのは公開から2ヶ月ぐらい経った頃、6月ぐらいのことだろうか。
私は外伝に続く作品、『八人のアダム』を「まあまあ」より良い作品にしたいと思っていた。
「かなり良い」、いや、できれば「めっちゃ良い」まで持っていきたい!!
だがそれには今の私では力不足なのだ、と痛感した。
そう思うと、さあすぐに次をやるぞ、とはなれなかった。
【7月頃 ビジュアルスキルを磨きたい】
力不足なのはわかった。
かといってあらゆる面で自分を成長させることはできない。
伸ばす能力を選ばなければならない。振り分けられるスキルポイントには限りがある。
そういう意味では人生はゲーム的だといつも思う(実際はゲームが人生的なのだが)。
私は何よりもビジュアル面の力をもっとつけたいと思った。
ビジュアル面の力不足はアダム外伝製作中からずっと悩みだった。
苦手意識がどうしても取れない。
長時間集中できない。
自分の中でノウハウが確立されていないから、毎回立ち止まる。
ビジュアル化できていないから、自分の中でも大事な細部がいくつもあいまいなまま。
結果なんとなくで進めてしまった部分は多く、それらは作中に微小なノイズとして漂っている。
本作の素材とシステムを使ったローグライク的ゲーム『八人のアダム外伝plus』の制作がストップしてしまったのも、ビジュアル面でもう少し演出を強化したいという思いが強い。
ビジュアルは人に一瞬で情報を伝えることができる、最強ツールの一つだ。
今後もし誰かと共同で制作などをするとしても、自分のイメージを伝えるために、ビジュアル化する力はあったほうが良い。
ビジュアル化する力をつけよう!
【7月以降】マンガを描きながらあれこれ考える
そして、私はしばらくゲーム制作ではないことをし始める。
何かというと、マンガを描いていた。
なぜ一枚絵の練習をしないのかというと、一枚絵があまりに苦手だからだ。
マンガを描いていくうちに、絵を描く身体を作っていけないかと思ったわけだ。
絵を描く身体ができれば、一枚絵も描けるかもしれない。
また、これが一番の理由だが、なんとなく、マンガとしばらく向き合うべきではないかと直感した。
せっかく買っていたiPad Proとクリスタも活用したい。
そうして、今年の後半、7月あたりからマンガのようなものを徐々に描き始めた。
しかしこれがやってもやっても成長しない。
というかスタート地点がとんでもなく後ろからであると、やってみて気がつく。
私のビジュアル化力はひどく貧弱であることを突き付けられる。
うなだれ、それでも続け、なんだかやっと少し手がかりが見えてきたかな?ぐらいの時点まで最近になってやっと来たのだが、そんな入口の手前まで来るのに、結局半年も費やしてしまった。
そして、まだもって人から評価を得られるようなところには程遠い出来である。
自覚できている悪い癖(線がてきとう、なんとなくの描き方が多い、など)が抜けない。そこをなんとか抑え込む。
描くために集中するのがしんどい。
自分のできなさが明るみになり、へこむ。
でも、前よりほんの少しマシであるような気もする。
それにすがって、また少し作業をする。
7月からはそんな半年だった。
つくづく思う。
私は、こんなほんの少し変化の手がかりを掴むのでさえ、半年を要してしまった。
これでは、質的な変化はきっとこれを何年も続けなければ訪れることはない。
そうこうしているうちに、人生はあっという間に過ぎる。
怖いなあ…。
だが逆にいえば、何かを続けていると、ほんの少しでも自分は変化してゆくことを実感できる瞬間がある。
変化してゆくことは嬉しい。
集中し継続することはとても面倒ではあるのだが、何かを変えたければ、他の手段は思いつかない。
何かが見えるまで、もしくは納得がいくまで、コツコツ続けるしかない。
そうして2021年の後半は瞬く間に過ぎていった。
そんなわけで、すみませんが、
ここでこれをやりました、とお見せできるものは現時点ではないのです(すみません)。
2021年中に公開したいと思っていた『八人のアダム外伝plus』の制作は、8月あたりから止まってしまった。
これについては、早い時期にクリアして報告やタグをつけてくれた人に無料で配布する方針は当然変わらないが、本当に申し訳ないし、信頼を損ねているのだろうと実感する。
でも、この意識と体の変化の兆しは、私としては大切にしたい種火なので、もうしばらく続けます。
ここで身につけた力で、
出来上がる作品のクオリティを少しでも上げられるような気がするから…。
【2022年のこと】
こんな現状ではあるが、2022年はどのような感じになるだろう。
今のマンガ・絵を描くことの訓練とトライがいつまでになるのかはわからないが、ゲームを作りたい気持ちは日々強くなる。
八人のアダム外伝の制作を通して、ゲームを作るには想像以上に時間がかかることを多少はわかってきたが、
少なくとも『八人のアダム外伝plus』は2022年中に必ず完成させたい。
同時に、マンガを描くことも体に染み始めて、昔あきらめていたことができるかもしれない、という欲もちょっと出てきてしまった。
生活も改善したい。
職を変える余裕、もしくはチャンスなどあるのだろうか。
あとホームページももう少し更新頻度をあげたい。
(独自ドメインと有料のWixを使っているのに放置しすぎだよ…。)
現状だけでこれらの課題があるが、2022年末の自分はどう振り返るのだろう。
まだ変わらず悶々としているだけなのだろうか。
少しは前に進めているのだろうか。
家庭は無事だろうか。
格闘技を見るのにハマったままなのだろうか。
わからないが、とりあえず一年前、2020年末の自分には、
八人のアダム外伝はなんとか公開できたよ!と言ってやろうと思う…。
さてさて。
とりとめのない文でしたが、ひとまずこの辺りで。
ここまで読んでいただき、どうもありがとうございました。
良いお年をお過ごしくださいね。
2021年12月21日 とんすけ