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​八人のアダム外伝

(5)『八人のアダム』本編制作について

21/05/02

最後に、『八人のアダム』本編についてすこし触れたい。

すでに外伝をプレイしていただいた方はわかると思うが、外伝は本編とリンクするであろう部分を匂わせまくりである。

そもそも外伝から先にリリースされているので、匂わされたもののわからないことも多いと思う。ごめんなさい。

匂わせたパズルのピースはなるべく本編で埋まるようにしたい。

外伝がカレンダ式であることなどもなんらかのリンクをしてくるだろう。

本編は、外伝とはけっこう変わった形態になると思う。

 

いわゆるドラクエやFFといったJRPGに近い雰囲気になるのではないだろうか。

ただ私は最近年をとったせいかもともとなのか、フィールド探索RPGがすごーく面倒になってしまった。その点では外伝の「探索」システムはヒントになると思っている。

また、制作ツールも、ウディタではなくUnityの使用を検討している。

プラットフォームはPCかスマートフォン、もしくはその両方だろう(正直そのためのUnityである)。

この場合、どういったシステムがよいのかはめちゃくちゃ重要だろう。悩みどころだ。

そして、おそらくフリーではなく有料となる。

制作は長期戦になると思う。現状で少なくとも3年は覚悟している。

外伝の制作を経て、自分の得意な事、苦手な事が少しわかった。

そして何より、時間をかけて深く潜っていく中でしか出せない何かがあることが、おぼろげに感じ取れた。

これはストーリでもゲーム性でもデザインでも音楽でも、なんでもそうだった。手を動かし、作品を俯瞰して足りないものや違和感を探る。そこを改良する。また俯瞰する。終わりのない作業だ。

この結果生まれる何かが、「魅力」と呼ばれるものだと思う。

私のように、作品に華や瞬発力のない人間にとっては、時間をかけてその雫が出るまで絞って、待って、また絞ってを繰り返すしかないのだと、心底思い知らされた。

 

だから、少し気が重い。

この2年8か月で、自分はよいものを短期間で作れる人間ではないと思った。

そして(少なくとも自分にとって)ある程度よいものを作れない限り、私にとって創作はストレスだ。

だから、よいものを作れない限り、やる意味はない。


 

制作ツールも変わり、その理解に一年前後はかかるだろう。

クオリティ、特にグラフィック面などは、外伝と同レベルでは話にならない。最低2段階はあげる必要がある。

今あるスキルはより高める必要があるし、これまでなかったスキルもきっと数多く求められる。

 

そうなると、外注したり、資本がないのでパブリッシャーを探したりといったことも必要かもしれない。

 

いやー、本当にどうなるだろうな。

ここに書いたこととまるでちがうことになる可能性もある。

人生にはなにがあるかわからないし、今の時点ではすべてが絵にかいた餅だ。

だが、私は外伝を完成させたことで、ひとまずやっと前に進んだ。

そのことは素直にとてもうれしいし、ほんのちょっとだけ誇らしいです。

ここまでお読みいただいてありがとうございました!!

未プレイの方はよかったら『八人のアダム外伝』を触ってみて下さい。

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