八人のアダム外伝
(4)今後の『八人のアダム外伝』
21/05/02
外伝の制作はこのブログを書いている2021/5/2時点のVer1.13で、もうある程度一区切りがついたと言える。
あとはバグ・不具合が発覚した時の修正作業が主になるだろう。
これからは有料版の『八人のアダム外伝plus(仮)』を作っていくことになる。
あと小説というほどのものではないが、文章コンテンツをnoteなどで出すかもしれない。
このplus(仮)では何が変わるかということを書いておきたい。
おそらくメインストーリーは外伝とほぼまったく変えない。
目玉はローグライクモードだ。
あとはちょっとした特典がついて、お値段はたぶんワンコイン500円以下にする。
ローグライクモードを作りたいと思ったのは、私がここ数年ローグライク作品を好んでプレイしている影響が大きい。
プレイしたのは『Slay the Spire』、『FTL: Faster Than Light』、『One Step From Eden』、『ダンジョンメーカー』など。
ローグライク作品になじみのない人には、トルネコ・シレンといった不思議のダンジョンシリーズ、また我らがSmokingWOLF氏の片道勇者シリーズなどをイメージしてもらうと良いかと思う。
ちょっとどこまで作りこむかは自分でも未知数なのでなんともいえないが、うまくいけばなかなか面白くできるのではないかと思う。
またシステム作りかー、と考えると少しげんなりするが、楽しみでもある。
この有料版を作ることは2020年の前半には決めていた。
この点について少し考えを展開したい。
多少生々しい話になるので、作品の内容以外に興味がない人はここで読むのをやめたほうがよいかもしれない。
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世には様々なフリー(無料)コンテンツがあふれている。
Youtube、Twitter、Facebook、Dropbox、noteなど、どれも基本無料で使える。
その他さまざまなソフトウエアも、まずフリーで体験、よりよく使いたいという人向けに有料プランが用意されている。
これ、みんなはじめは特にフリーにしたかったわけではないと思う。
フリーにしないとそもそも触ってもらえない時代になったから、フリーなのだ。
フリーゲームにもそういう側面があるはずだ。
もちろん、プレイしてもらえるんだから無料でいいんですという作者さまもいるし、金銭的対価を得てもいいだろう、という作者さまもいる。
それはもちろんどちらもオッケーである。私はというと両方の気持ちを持っているし。
だが、やはり私は、個人製作者として生計を立てていきたいと思っている。
だから、今回のアダム外伝をフリーで公開したのは、戦略的フリーだ。
作品が多くの人にさわってもらえますように。
それがきっかけで、作品、あるいは作者の、次のコンテンツを気にしてもらえたり、有料でも買っていただけたりしますように。
そういう願い、意図でのフリーである。
もちろんこれがうまくいくかはまるでわからない。
おまえごときじゃ無理さ、という声もあるだろうが、私は私の人生を生き抜きたい。
私の中には、制作にすべてを捧げない限りは到底形にしえないようなストーリーの種子がある。
これを作る時間と環境が欲しい、という気持ちは10代のころからずっと持ってきた。
また、会社員として働くことについても、おそらくほとんどの人にとってそうであるように、喜びよりもストレスのほうが大きい。そして5年後、10年後、20年後、自分に仕事がある保証はまるでない。世の中の変化はそれぐらい早い。
自分の腕で身を立てたい。
だが、そう思っているうちに大したこともできないまま、年を重ねて30代になった。
創作につながるような仕事をしたいが、若くもないし、専門的なスキルも皆無である。
そして相変わらずストーリーをどんな媒体でも形にできないままでいた。
そんな時に何気なくウディタを知り、ゲーム制作に手を出して、『花まるプリンセス』を作り、自分のような半端者でも形にできるのでは、という感覚を得た。
ーゲームなら、自分の世界を作れるかもしれない…。
ちなみに、私はこれに近い発言をしているゲーム作者様をこれまで何人も見た。
ゲーム制作というのは、別ジャンルの創作に挫折した人に希望を与えてくれる光でもある。
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