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​八人のアダム外伝

(2)2019年ウディコンに出したことについて

21/05/02

2019年のウディコン参加はなかなか苦い思い出であるが、自分の甘さや弱点を痛感できた、という意味では良い薬にもなった。

 

その時のことは別記事で書いているので興味があったらどうぞ。

こちらは一言で言えば、「未完成で出したらすごく後悔した」という話である。

そして今も改めてこう思う。

・未完成で出すのはアカンよ

 

・でも早く人に触ってほしい気持ちは痛いほどわかる

 

ホントこれにつきます。

 

ウディコンのプレイヤー層は少し特殊で、微妙な作品でも熱心にプレイしてくれる。

50を超える作品群をほとんどすべてクリアか、それに近いところまでやる人もいる。

私はそれに甘えた。

反応が欲しかったし、あわよくば褒めて欲しかったからだ。

 

反応がもらえるのは本当に嬉しい。

 

でも、次第に自分が欲しかった反応はこれなのかと思うようになってくる。

「これからに期待」なんて言わせるために俺は作品を作ったのか?

 

ー違う。

ー完成していない。

ー八人のアダム外伝は完成していないんです。

ーごめんなさい。

ー悔しい。

ーこんなもんじゃないんだ。

ー完成した時どうなるのかはわからないけれど、ここで出しちゃ、ダメなんだ…。

 

そういう思いが自分の中を渦巻いた。

エゴである。が、創作者にとってエゴ以上の何があろうか。

こうして更新作業ははじまった。

作業をしながら、何度かここらで出してしまおうか、と思った。

でもできるだけそれに抗った。

もう少しいける。あと少しだけ。ほら、彼のルートもしっかり作りましょ(つらいなあ)。

後悔したくないでショ…と言い聞かせた。

それをやっていたら、2019年のウディコン後から1年8ヶ月が経ってしまった。

 

で、まあ、ちょくちょくバグ報告は受けているけれど、ともかく完成した。

前にも書いたかもだけど、この「外伝」は、ウディコンに出すために生まれた、イレギュラーな子であった。

そもそもウディコンには「本編」を出すつもりだったのだが、到底間に合わねえやってことで当時の私は「外伝」を捻り出したのだ。

 

外伝のメインキャラで、本編から持ってきたのは2キャラだけだと思う。

(※顔出しレベルの登場ならもっといますが)

だから、ラズも、ジュリアも、ダグラスも、ニナも、カイルも、ジョニーも、リード君も、その他ほとんどの人物が、外伝のために生まれた。

つまり、作中のラズはけっこう偉そうにしているが、実はクロウよりもずっと新人なのだ。

劇中ではともかく、舞台裏ではクロウ先輩の肩を揉んだり飲み物を買ってきたりしていることを私は知っている。

でも、結果として外伝が生まれたことはとても嬉しい。

私の時間は消費されたが、きっと彼らは本編を裏から表から支えてくれるだろう。

 

まあ、本編は本編で考えなくちゃいけないことがすごく多いから何年かかるかもわからないのだけど。(モチベと体力も心配)

なんにせよ。

2019年時にウディコン版をプレイしてくれた皆様、

本当にありがとうございました。

​※次の記事はこちら。

(3)作品を構成する各要素について

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