八人のアダム開発日記_1
18/11/07
今、『八人のアダム』というゲームを作っている。
来年のウディコンに出品予定のゲームだ。
だが、進捗状況はあまりかんばしくない。
ストーリーの概要がある程度決まっているだけで、
グラフィック、音楽、システムの完成度はすべて10%以下だ。
そして、最近あれやこれやそれやで忙しくて、ウディタをあまり触れなかった。
どんな道具でもそうだが、毎日触らないとすぐにやり方を忘れてしまう。
人生の時間は有限だ。
最近はそのことに恐怖さえ感じている。
今日は作曲作業をした。
本作は少し特殊な世界観のゲームのため、シーンにあった音楽は必須だ。早めにできるに越したことはない。
それに、曲ができると、ゲーム制作のテンションがグンと上がることは、
『花まるプリンセス』で経験済みである。
というわけで、コーヒーを飲んで眠気を覚ましながら作業開始。
が。
三時間ほどやって、あまりいいとは思えないフレーズが一つできただけだった。
うぐぐ。
CubaseのMIDIでポチポチ音符を打っているのだが、
音楽をやっている感じがしなくてテンションはあまり上がらない。
かといってリアルタイム録音をやるには、私の演奏技術はちと拙い。
ここでも道具を扱う技術が足りない。
足りないのは、
技術なのかセンスなのか判断力なのかすべてなのか。
とりあえず今日決めたのは、
過去にストックしておいた作曲の種は、このゲームで出し惜しみせずに使ってしまおうということだ。
私という人間は、
やってみて苦しんでうまくいかなくて、
そこまできてやっと、スタートラインに立てる。
今はまだスタートにいる感じすらしない。
まだ。今ですら。
これまでの人生で妄想しながら形にできなかったものたちの切れ端を、
はっきりと形にしていく作業をしなければ、先に進めない。
そんなわけで、
本作ではシナリオ、音楽、グラフィック、システムといったもろもろを、
ほとんど自分でやるつもりである。
それを実現できる道具ができたのは、
テクノロジーの発展のおかげだ。
パソコン、ネットワーク、そしてウディタ。
フリーゲームは、
なにかを作る欲求を持ちながら、
世に出ることができるほどのモノを持たない人間が創作物を発表するには絶好の場である。
でも、タダなんだぜ。
バカみたいな労力かけて。
それなのに多くの人がやっている。
人間てなんなんだろう、ホント。
来年の夏はどうなっているのかなあ。
息しているのかな。