ウディコン初参加の感想(1)
~第10回ウディコンの紹介と概要~
18/09/02
2018年8月22日、第10回ウディコンは閉幕した。
私の作った『花まるプリンセス』は58作品中21位という結果だった。
フリゲ業界でままある「エターなる」(※ゲームを完成させられないこと)に陥らずになんとか発表までこぎつけられたことはホッとしたし、これまで投票者でしかなかったウディコンに参加者として関われたことは、少し誇らしい気持ちにさえなれた。
そして何より、自分のゲームをプレイして、言及してくれる人がいることがとてもうれしかった。
主催のSmokingWOLF氏、同じステージに立たせていただいた参加者の方々、厳しくも温かい目でウディコンを盛り上げてくれた投票者の方々には、改めてお礼をいいたい。ありがとうございました。
21位という結果に関しては、初参加なら御の字ではないかという気もするが、もっと工夫できた部分も多いと感じており、悔しさも残った。
そして、ウディコンが終わり、時間が経つと、今回のウディコンを通して感じた私なりの考えをまとめたい気持ちが出てきた。
そんなわけで、この一連の記事を書き出した。
本記事は五回に分けて作成する予定である。
以下が見出し(※予定)となるので、興味があるトピックだけでものぞいてもらえればありがたい。
【1】第10回ウディコンの紹介と概要
【4】ウディコンを通して「ゲームの面白さ」とはなにか考察する
【1】第10回ウディコンの紹介と概要
まず、ご存知ない方のために「ウディタ」と「ウディコン」のことを説明しておきたい。
(※なお、私はウディタやウディコン、フリーゲームやゲーム作りについてかなりビギナーであり、無知や誤解が含まれる可能性もあるため、このトピックの情報は薄目で見ていただければと思う。)
「ウディタ」とは、個人のゲーム制作者であるSmokingWOLF氏の作った「WOLF RPGエディター」というゲーム制作エディターの略称にして通称である。
SmokingWOLF氏は、このウディタを発表以来コツコツとバージョンアップし、いつも無料で一般ユーザーに公開してくれている、素敵で奇特な方なのだ。
「ウディタ」はRPGエディターと銘打ってはいるが、努力すればアクションやノベル風ゲーム、アドベンチャー、シューティングなど2D表現のゲームをかなり自由に作れる、興味深いツールである。
一部の人たちは、数あるゲームツールの中から(なぜだか)あえてこのソフトでゲームを作り続け、世に送り出している。この人たちが、次に解説する「ウディコン」を支える大切な地盤となっている。
「ウディコン」とは、「WOLF RPGエディターコンテスト」というウディタで作成されたゲームによる、年に一回行われるゲームコンテストの略称にして通称である。
ウディコンの主催及び運営は、前述のウディタの父・SmokingWOLF氏が行っている。
ウディコンへの参加条件の要旨は、
「未発表の二次創作ではないオリジナルなウディタ製ゲーム」
であることだ(詳しい規約はこちらの公式サイト参照)。
この規約に準じる作品であれば、だれでも無料で参加できる。
過去のウディコンからは、フリゲ界隈に燦然と輝く多くの名作が生まれており、今回(2018年度)はその記念すべき10回目の開催となった。
ちなみに、ウディコンの運営は、氏が一人で受け持っているもようである。
開催の告知や準備、システムの構築、投票とコメントのまとめ、出品者への連絡、コンテスト結果の発表など、業務は多岐にわたると思われ、そこに必要な労力は相当なものだろう。ウディコンは前述のとおり参加者から出品料などもとらないため、ちょっと心配にならないでもない。
(※個人的には、氏の負担を思うと、経費という建前でウディコン運営に投げ銭制度的なものを実装しても良い気がする。が、それに関してここではそれ以上触れない)
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2018年度の第10回ウディコンの流れは以下のようなものだった。
(※これはあくまで「2018年度」のものなので、2019年度以降のことは必ず公式サイトで確認してほしい)
【エントリー】
7/22〜28がエントリー期間だった。参加者たちは、この期間中に作品をアップして、運営に受領されなくてはならない。エントリーが受領された作品は随時公式サイトに掲載され、ウディコンを心待ちにしていた人たちはむらがるようにダウンロードを開始する。そしてにわかにウディコン関連のSNSが騒がしくなりだす。
ちなみに、花まるプリンセスはエントリー締め切り15分前というかなりギリギリの時間にアップをした。それによって起きたちょっとした悲劇については【2】で述べたい。
【一般審査】
エントリー締め切り後、主催のSmokingWOLF氏より8/18までを作品の審査期間とする旨が告知された。
この三週間ほどの間に、各ユーザーは気になったゲームをプレイし、評価の投票やコメントをしていくことになる。
評価やコメントはパスワードを保存しておくことで、審査期間中であれば何度でも修正できる。
なお、投票を有効にするためには、4作品以上に投票する必要がある。つまり審査する側も、最低4作品はプレイする根気や気合いが必要なのだ。
第10回大会では、投票者がその時点で記入した作品へのコメントが夜十二時に更新され、作品の作者だけがそのコメントを見ることができた。
この制度は、書き途中のコメント(添削していないため、厳しい本音が書いてあったりする)も作者は読めるため、元気づけられることも多いが、へこむこともままあり、界隈はざわざわしていた。私は反応があるだけでもうれしかったため、毎日楽しみだった。
【結果発表】
集まった投票とコメントは、投票締め切り後、数日のうちにSmokingWOLF氏がせっせとまとめる。嫌がらせに近いようなものや、お気にの作品だけを過剰に高く評価したものは無効票としてはじかれることもあるらしい。
そして8/22、公式サイトやTwitterを通して、待ちに待った結果が発表された。
第10回ウディコンの記念すべき総合順位一位は、
ゴリラが出てくる作品で有名なナイデン内田氏による「未完のエリザ」である(ぱちぱち)。
ちなみに、優勝したからって何も出ない。一部のサイトやSNSの各ユーザーが祝福してくれて、知名度が上がるだけである。だが、それで十分なのだ。
そしてウディコンに関わった人たちは、泣いたり笑ったり呆然としながら次第に落ち着きを取り戻し、それぞれの日常に帰っていく・・・。
以上がウディコンの概要である。
私の主観が入っている部分も多いため、より正確な情報が必要な人は、
公式サイトやSmokingWOLF氏のTwitterなどを追ってみてほしい。
さて、次の
では、ウディコン参加に至るメチャクチャ個人的な経緯などを述べていきたいと思う。